本日は母の日です。この日を祝う教会もあれば、そうではない教会もあります。我々がこの世界に存在できたのは産みの母がいたのですから母に感謝したいですね。

この母の日の起源はアメリカのアンナ・ジャービスです。彼女は亡き母親を偲び、母が日曜学校の教師をしていた教会で記念会をもち、白いカーネーションを贈りました。これが日本やアメリカでの母の日の起源とされています。アンナは友人たちに「母の日」を作って国中で祝うことを提案し、1914年に「母の日」はアメリカの記念日になりました。

ローマ・カトリックがマリアを神の母とみなすのは、西暦431年のエペソ公会議まで遡ります。この公会議でマリアがそのように認められてから彼女はある種神格化されてしまいました。それに対してネストリウス派は明確に反対しましたが逆に破門されて異端のレッテルを貼られたのです。もちろん現在のプロテスタントはこのマリアの神格化に反対し、このことが一番ローマ・カトリックとプロテスタントとの一番の違いなのかもしれません。

今日の場面はマリアの賛歌と言われ、英語ではマグニフィカートと言われています。この言葉は大きくするという意味で、神を大きくするとの意味です。マリアは神の使いから、偉大なイエス様があなたより生まれるとの告知を受け、親戚のエリサベトを頼って行く場面であります。神様は都に住んでいた王家や貴族などの身分の高い女性ではなく、ガリラヤの田舎に住む貧しい家の女に目を留められ、その女から救い主を誕生させてくださったのです。

 もしわたしたちが誰からも見向きもされていないと感じていても神様はこのマリアを見られていたように、私たちにも関心を持たれておられるのです。マリアは心の奥底である魂から主なる神様をあがめ、自分の霊も神を喜んだのです。これがほんとうの意味での神礼拝なのです。私たちも心の奥底から主をあがめ、喜びたたえようではありませんか。