来たる特別集会を前に、私たちは「あの人に伝道しても無理だろう」と、心の中で救いの境界線を引いてはいないでしょうか。本日のみ言葉は、そのような思い込みをイエス様が力強く打ち破ってくださる箇所です。
イエス様は、社会から「裏切り者」として嫌われていた取税人レビに目を留め、「わたしに従いなさい」と声をかけられました。それは、これまでの自己中心的な生き方から方向転換し、生涯をかけて主と共に歩む、決意を迫る招きでした。それに対し、レビはすべてを捨てて「立ち上がって」従いました。この立ち上がるという言葉には「死人の中から蘇る」という意味が含まれています。
レビにとって主の招きは、罪の中に死んでいた人生が生まれ変わるほどの衝撃だったのです。人生が一変したレビは、いても立ってもいられず、自宅で盛大な宴会を開きました。これが聖書における最初の「特別伝道集会」です。そこには多くの取税人や罪人たちが集まり、イエス様と親しく食卓を囲みました。イエス様は世間から見捨てられ、孤独の中にいた人々を、愛すべき人として招き、深く交わられたのです。これを見た宗教指導者たちはイエス様を非難しましたが、主は「医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人である。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである。」と宣言されました。
教会とは、正しい人が集まる場所ではなく、人生の傷を抱えた人々が駆け込んでくる「主の病院」です。私たちも、かつて主という名医に命を救われた「元患者」にほかなりません。今回の特別集会は、私たちの教会が「レビの家」となる絶好の機会です。私たちが相手を説得するのではなく「あの人もイエス様に愛されている」という確信を胸に、ただ愛をもって「一緒に教会へ行ってみませんか」と声をかけ、主の食卓へお連れしましょう。結果をすべて主に委ねて、愛するあの人のために一歩を踏み出しましょう。
