2年前だったでしょうか。田口昭典先生は特別集会で、家族伝道について話をして頂きました。そして聞いていてくださった皆さまが、家族伝道について心に新たなる思いを抱かれたことを私は見ました。その後皆様は、ご家族に祈りつつイエス様の福音を伝えることはできましたでしょうか。
このパウロとシラスが苦難の時に本日の聖書箇所のように行ったことは、我々の苦しみ時の指針を示すものです。その苦しみの時に大地震が起きたのです。まさに泣き面に蜂です。不思議なことも起きました。牢の戸も開き、囚人の鎖が解けたのです。そのような時、パウロとシラスは賛美し祈っていましたが、一方の看守は死のうとしました。地震前は、パウロとシラスは囚われていて、看守は堂々見張りをしていました。地震の前後で形勢が逆転したようになったのです。
パウロとシラスは自分の有利な立場を乱用せずに看守を助けました。「自害してはいけない。わたしたちは皆ここにいる。」看守は、明かりを持って来させて牢の中に飛び込み、パウロとシラスの前に震えながらひれ伏したのです。パウロとシラスが囚われている時も、この看守は二人を見ていたでしょう。また自分が自害しようとした時の二人の言葉も聞いたでしょう。そのような行動と言葉によって看守は二人に対して何かを感じ取ったのです。命の危険を感じる時、人の心は開かれるのです。マーク宣教師のお兄さんもそうでした。私の母方の祖父もそうでした。
この聖書箇所を通して、伝道には祈りと賛美が大切だとわかります。賛美の歌詞は信仰の言葉です。つまり賛美歌には聖書の言葉が必要です。次に人は、命の危険を感じる時に心を開くということです。そのような時、自分が伝道したいと思っていた相手から尋ねられるのです。どうしたら救われるのかと。
皆様が神様に置かれた場所で、祈り賛美しながら、チャンスが与えられた時にイエス様の福音を伝えましょう。
