本日は平和を覚える礼拝です。8/6の広島、そして8/9の長崎の原爆、8/15は敗戦記念日になります。特にわたしどもが覚えなければならないことは、8/9の原爆投下の第一候補地は、北九州市の小倉であったことです。その日がもし晴れていたら、この北九州市に原爆が落とされていたのです。ですから長崎や広島の出来事は本当に他人ごとではないのです。
響灘には軍艦防波堤があり、元々の軍艦が防波堤に作り替えられています。わたしはそこに行く度に、今日の聖書箇所と関連があるなと思っていました。敵を攻撃していた軍艦が、人々を波から守るものへと作り替えられたからです。
中村哲さんはご存じのように、まさに鋤によってアフガンの地を平和へと導こうとされました。貧困こそが争いを産む原因だと捉え、本人が最も得意とする医療ではなく、灌漑によって食物を育てることを目指されたのです。当初は医療によって人々を助けようとされたのを、灌漑によってと主が導かれました。自分の得意なものではなく、新しい方法へと方針転換を受け入れた中村哲さんはすごいなと思います。まさに人の力ではなく神の導きだったのでしょう。
‘鋤’とありますが、それは神様がアダムとエバをエデンの園に置かれた時、エデンの園の管理を委ねたの象徴です。‘剣’は人を殺す道具で、十戒で‘殺すな’と言われています。つまり神の言葉を守らない象徴が‘剣’なのです。ですから神の言葉に従わない行いから、神による本来の働きに戻るのが今日の説教題「剣を打ち直して鋤とし」なのです。
主イエスが山上の垂訓で言われたことは、マタイによる福音書5章9節で「平和を実現する人々は、幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる」のです。まさに主イエスを救い主と信じ、救われて神の子と呼ばれた者にとっては、この平和を実現することを目指し、真の意味で、神の子と呼ばれなさいと、神は我々を励ましておられるのです。