神様は人をお造りになられた時から人を愛し、最高のものを与えられ、その管理を委ねてくださったのです。

人は十人十色と言われているように皆違います。この違いをお互いに尊重し合い、お互いに助け合うことが大切です。一人の人が自己主張しすぎると大変なことになってしまいます。まさに社会生活、集団生活、そして教会生活にはバランスが大切なのです。人の体もまさにバランスが保たれていることによって健康でいられるのです。

わたしはこの神様から与えられている賜物は、一概にハッピーな面から来るだけではないと思います。旧約聖書で、ヨブがその苦しさを通して信仰の色々なことを学び取りました。そして新約聖書では、イエス様の十字架の苦しみが、我々の信仰の支えになっています。また星野富弘さんの作品では、その星野さんの弱さの視点を通して、我々は学び、そして感動を覚えるのです。我々も弱さや、試練から信仰的な物を学ぶ、それらが賜物なのです。もちろんその人のいわば優れた部分からくる賜物もあります。

神様は私たちにこの世界を与えられ、文明生活をおくれるものを予め準備されておられました。そして私たちをこの時代のこの場所に置いてくださったのです。その背後には神様から期待があるのです。それはこの世界の管理です。独裁者のように全てを牛耳っての管理ではなく、わたしたち自身と私たちの周りの管理です。一人一人が神様に置かれている場での務めです。そのことを渡辺和子シスターはあなたが置かれているところで咲きなさいと言っておられます。

私はスチュワードシップの観点から次の4点が大切だと思います。①私たちのいのちの営みを通して神の栄光を現し②与えられている賜物で教会を建て上げ③才能も主の十字架を仰ぎ見、へりくだりながら用いさせていただき④そして与えられている財産や能力、時間を神様や教会、そして隣人のために用いさせていただくことです。