イエスさまはなぜ生まれてきてくださったのでしょうか。まず一つは神様からの福音、良い知らせを伝えるためでした。それは十字架で私たちの罪を、ご自身の血によって赦し、ご自身の命と引き換えに、永遠の命の与えるためでした。

もう一つは人としてどうあるべきかを我々に模範として示されるためでした。その最初の行いが、今日のみ言葉の中にあり、イエスさまがバプテスマを受けられたことです。私たちキリスト教のバプテスト派は、このイエスさまがバプテスマを受けたことを重んじて始まったキリスト教の一派なのです。

バプテスマのヨハネはユダヤ人たちに悔い改めのバプテスマを呼びかけていました。しかしユダヤ人たちは本来自分たちはバプテスマを受ける必要がないと思っていました。なぜかと言いますと、ユダヤ人は生まれながらの神の民だと思っていたからです。しかし生まれながらの神の民ではない、異邦人が神様を信じたいと思った時には、バプテスマを受けなければいけませんでした。それと同じようにバプテスマのヨハネはユダヤ人にもバプテスマを受けろと叫んだのです。

本来ならば、バプテスマのヨハネがイエスさまからバプテスマを受けるべきでした。しかしイエスさまはバプテスマのヨハネからバプテスマを受けたのです。それはイエスまがへりくだり、模範を示されたからです。そしてイエスさまは神様からの祝福の言葉を受け、聖霊の力添えを受けて、公の生活、福音を人々に伝える生活に入って行られたのです。

教会は主イエスを救い主と信じ、礼拝の中で証した人に対して、バプテスマを教会として授けます。そしてその人を教会員として受け入れるのです。神様はその人に印を押したのように、聖霊を与え、聖霊の賜物をも与えられるのです。教会はそのバプテスマを受け、主イエスによって救われたことを共に喜び、共に教会の働きを担い合う決心をするのです。