私はキリスト教の福音の原点は、このイエスの十字架と復活であり、その教えを分かち合うことが教会の使命だと思います。聖書の中、特に使徒言行録の初代教会は、この福音を分かち合うことを非常に重要視しておりました。

本日の聖書個所はパウロが一番大切にしている、その福音のエッセンスです。「すなわち、キリストが、聖書に書いてあるとおり、わたしたちの罪のために死んだこと、葬られたこと、また、聖書に書いてあるとおり三日目に復活したこと」です。まさにこれが福音の核心部分です。そして復活の主イエスが誰に現れたかその順番も記されています。まずはペテロと呼ばれた「ケファに現れ、その後十二人に現れたことです。次いで、五百人以上もの兄弟たちに同時に現れました。そのうちの何人かは既に眠りについたにしろ、大部分は今なお生き残っています。」とあります。この500人のうち何人かはこの書が書かれた時点で存命であり、直に復活されたイエスの姿を目撃していました。そしてその人々によりキリストの十字架と復活の証言が頂けました。また死んだのでなく眠っているという表現が用いられていますので、これはキリスト者の復活信仰を暗示しています。

この若松の地に福音の種が蒔かれて、131年を迎えようとしております。神様の導きを受けて、私たちは二週後に田口昭典先生を迎え、今までの恵みに感謝しながら新たなるヴィジョンを求め、前進しようとしております。これは私たちが求めたものではなく、神様によって導かれていることです。わたしたちが若松バプテスト教会に集うことには意味があり、それは主の福音を、この地でこれからも伝えるためなのです。若松バプテスト教会は歴史も幼稚園もあります。与えられた土地や街道を用いる使命もあるのです。

わたしたちもパウロのように自分の置かれた場で祈りつつ、聖霊に導かれて主イエスの福音を宣べ伝えようではありませんか。