何週間か前に、私は初めて下関バプテスト教会を訪ね、泉先生に教会と、その後歩いて数分の距離にある、現在幼稚園として使用されている旧礼拝堂と旧宣教師館をも案内していただきました。そこは今文化財に指定されています。その旧宣教師館の奥には、かつてもう一つ西南学院創始者CKドジャー先生の宣教師館もありました。

若松バプテスト教会は、この下関バプテスト教会で132年前にキリストを信じ、当時若松に住んでいた、鶴原五郎さんがきっかけとなって生まれた教会です。私は下関から帰る途中、「鶴原さんはよく若松から下関に通われたなぁ。行くのは大変だったろう」と車を走らせながら思っていましたら、下関の対岸が若松であることに気が付きました。その瞬間「ああそうか。かつては若松と下関は舟ですぐに行き来することができたのだ」と思い、だから鶴原さんは下関と若松を通えたのだと納得したのです。

本日の聖書箇所で、ペテロの信仰告白のように、「主イエスこそ神の子、救い主キリストだ」と聖霊により導かれた人々を土台にして、主イエス自らが教会を建てられると言われたのです。このことは大変重要なことを言われており、それは信仰告白した人たちが教会を建てるのではなく、主イエスが信仰告白をした方々の上に、自らが信仰的な教会を建てるとおっしゃったのです。

私たちもアメリカから船を乗り継いで来られた宣教師の方々、鶴原五郎さん、初代牧師の後藤六雄先生らの後を継いでいます。そして我々に信仰を伝えてくださった方々の伝道により、「イエスは救い主だ、神の子だ」とイエスさまによって信仰告白をさせていただきました。そして若松バプテスト教会が設置されてから131年が経過した今、神様は私たちに何を期待されていますでしょうか。来週の礼拝や研修会を通して、私たちは祈りつつ神様の声、言葉に聞いて行こうではありませんでしょうか。今我々は何をなすべきなのかと。