本日のルカによる福音書によりますと、主イエスが生まれる直前、ローマ帝国中が大騒ぎをしていました。それはローマ皇帝アウグストゥスが人口調査をするので、住民たちは一斉に生まれた町に移動しなければならなかったからです。それでヨセフは身重のイエスの母マリアを伴い旅をしたのです。ナザレからベツレヘムは相当な距離があり、ここからですと熊本の県庁よりも少し遠い場所です。マリアにとっては相当に危険な旅でした。そのベツレヘムに着き、登録をしてからナザレに帰る計画でしたが、そのベツレヘムでイエスが生まれました。しかも生まれた場所は、洞穴の家畜小屋という不衛生的な場所でした。

神はその救い主の誕生の知らせを貧しき羊飼たちに伝えました。この当時の羊飼たちは人として数えられなかったような人々です。み使いたちが天に帰った後、羊飼たちは神の言葉を頼りにベツレヘムに行きました。そして羊飼いは神の言葉に忠実に幼子を探し回ったのです。彼らが急いで行くと、マリアとヨセフそして飼葉桶に寝かしてある乳飲み子を捜し当てました。そして彼らに告げられた神の言葉をマリアとヨセフに伝えたのです。

私たちはこの羊飼たちの信仰に倣うこと大切です。み使いが伝えてくれた神の言葉に従ったからこそ、羊飼たちは神の大きなわざを目の当たりにすることができたのです。そして神の言葉を乳飲み子の両親に伝え、それが我々にも伝えられたのです。その言葉がこのクリスマスの出来事を知ることになったです。

主イエスは神でありながら貧しき家庭に人として生まれてきて下さったのです。それは私たちに神のみ言葉を伝え救いへと導き、永遠のいのちの希望と復活の希望を知らせるためでした。そして神は誰も目を向けないような羊飼いにあえて目を留められ、素晴らしい救い主の誕生を伝えられたのです。このクリスマスに改めて神様に感謝致しましょう。