本日はこの出エジプト記を通して神様からみ言葉を頂きたいと思います。モーセの人生は不思議の連続でした。エジプトの王はイスラエル人を奴隷扱いにし、生まれた男の子を殺せと命じました。そのような中でモーセは生まれ、まもなくナイル川の岸辺に置かれたところファラオの娘に拾われたのです。そしてモーセは当時世界最高の教育を受けました。しかし成長し同胞を思う気持ちでエジプト人を殺したので、エジプトを追われて荒野に逃げたのです。

モーセは逃れの地ミディアンで祭司の娘と結婚し、その祭司エトロの羊の群れを飼っていました。ある時モーセはいつもと違うルートを通りながら荒れ野の奥へ入って行きました。このことも決して偶然ではなく神の導きだったのです。そして神の山ホレブに偶然着いたのです。

そこでモーセは不思議な柴が、火に燃えているのに燃え尽きない光景を見ました。それはモーセが行こうとした道ではない、それた道でした。モーセはその不思議な光景を見届けようと道をそれて突き進んだのです。しばしば神様は私たちが予定していた道とは別の道に導かれて出会われるのです。

私たちも時々思わぬことに遭遇します。自分が決めた道とは別で思わぬことなのです。この燃える柴を見たモーセにとってみると興味がある光景だったでしょう。「これは何なのか突き止めよう」的な思いがモーセにはありました。

このモーセと同じように幼子イエスに会った占星術の学者たちも、夢でみ使いが現れて違う道を行きなさいと勧められました。この不思議な夢を学者たちは信じたのです。

私たちに偶然はなく、私たちに対する神様の導きが偶然と思えるようなところにあるのです。この時のモーセは、まことの神を知りませんでした。今で例えるのなら、モーセはこの時ノンクリスチャンだったと例えられるでしょう。しかし神はこのモーセを不思議な光景で導かれ、出エジプトの準備をされたのです。