今年は先週の水曜日の3/2が灰の水曜日と言われ、レントに入りました。レントはクリスマスの準備に取り掛かるアドベントのようであり、主イエスの十字架と復活を覚えはじめるのです。
もう少し詳しく言いますと、今年のイースターは4月17日の日曜日で、そのイースター前の全ての日曜日を除く40日間をレント、または受難節と呼びます。その受難とはイエスさまが十字架の苦難を引き受けられたことを意味しています。
ではなぜレントの期間が40日なのでしょうか。それは主イエスさまが荒野で、断食をされた後サタンの誘惑を40日間受けられたからで、また日曜日を除くのは、キリストが復活された曜日だからです。
ペトロはこの聖書箇所の直前にイエスさまに対して「あなたは、メシアです」との信仰告白をしました。この信仰告白が、この福音書の大きなポイントなのです。このペトロの信仰告白を聞いたイエスさまが初めて、ご自身の十字架刑による死と復活を語り始めたのです。
しかし信仰告白をしたばかりのペトロは「イエスさま、あなたは何を言っているのか」といさみはじめたのです。イエスさまはペトロに「サタンよ引き下がれ」と言われました。それはレントの元になったサタンの誘惑に関係があります。それはサタンがイエスさまに十字架を通らなくても自分を拝めば、この世の支配者、また救い主になれると嘘を言いました。つまりこのペトロの発言はサタンの誘惑に通じる言葉だったのです。
イエスさまは弟子たちに「自分に倣え」と勧められました。それは「自分を捨て、自分の十字架を背負って、わたしに従いなさい」とのことです。それは「自分の命を救いたいと思う者は、それを失うが、わたしのため、また福音のために命を失う者は、それを救うのである」と言われたのです。それはイエスさまの姿勢に倣い、神の言葉を優先させ、また永遠の命を見据えた生き方をしなさいと勧められたのです。