英語でサーヴァントリーダーと言う言葉があります。それは仕えるリーダーという意味です。その働きの先頭に立つものは、働きを担う他の方々に仕えることだと私は考えております。その聖書における代表者がまさにイエス様なのです。
 本日の聖書箇所では、救い主であるイエス様が、人に仕える模範を示した箇所です。洗足の習慣は当時のイスラエルでは生活上なくてはならないことでした。乾燥しきった土の道をサンダルで歩くので必ず足が汚れたからです。それゆえ家に帰ると必ず足を洗いました。また公に人を招いたときには、洗足用の水を用意することがマナーで、その時に足を洗うことは奴隷の仕事だったのです。その働きをイエス様がされたのですから、弟子たちが驚いたのは無理もありません。
ヨハネ13章の洗足は、春の雨が多い過越しの祭りの時に起きました。この時のエルサレムの道は泥だらけで弟子たちの足は汚れ切っていたのです。

 そのような中で弟子たちの誰一人、他の弟子たちの足を洗おうと申し出ませんでした。それどころか誰が弟子の中で偉いかを争っていたのです。そのために、主イエス様は、あえて全ての中で最も汚れた奉仕である洗足を行いました。そうです、師であるイエス様自身が、弟子たちの足を洗いました。彼らの足を洗い終えると、イエス様はメインポイントを語ります。「主であり、師であるわたしがあなたがたの足を洗ったのだから、あなたがたも互いに足を洗い合わなければならない。わたしがあなたがたにしたとおりに、あなたがたもするようにと、模範を示したのである」と。
この行いは、お互いへの仕える行為なのです。まさにイエスさまは、リーダーとはどのようであるかを弟子たちに行動で教えられたのです。それが仕えるリーダー像でありました。教会での奉仕も、家庭でもそうかも知れませんがイエス様の行いを益々見習いましょう。