イースターおめでとうございます。しかし今年はなぜか心からおめでとうございますと言えない状況です。それはロシアがウクライナに対して戦争を仕掛けたことがショックだったからです。私は何度神様に戦争を終わらせてくださいと祈ったでしょうか。それゆえにイースターの説教題をこのように決めました。
イースターの朝マグダラのマリアは墓に行きました。しかし墓にイエス様の遺体がありません。それでマリアは不安に思い、ペトロとヨハネの所に走って行き、そのことを二人に告げたのです。二人は走って墓に向かい、その状況を確かめました。その後にマリアは復活の主と出会い、弟子たちにそのことを伝えたのです。

イースターの日の夕方、弟子たちはイエス様が復活されたことを聞いても戸を閉ざして隠れていました。この時の弟子たちは非常に恐れ、悲しみで心を閉ざし、また自分たちの弱さや罪深さを深く実感しイエス様の復活を信じきれずにいたのです。イエス様はそのような弟子たちの中に突然現れて、シャローム、「あなたがたに平和があるように」と二度も言われました。
弟子たちは夢見心地だったでしょう。しかしイエス様の手と脇の傷あとを見て、弟子たちは本当にイエス様だと悟ったのです。

それからイエス様は恐れる弟子たちに「あなた方を遣わす」と言われ彼らに息を吹きかけられました。まるで神が土でアダムを作り、神の息を吹きかけてアダムが生きるようになったように、イエス様は弟子たちに息を吹きかけて新しい命を入れられたのです。この息が聖霊です。そして教会として福音を伝える使命を与えたのです。私たちはこの弟子たち同様に、イエス様から息を吹き入れられ、新しい命と使命が与えられたのです。私たちの恐れや不安をイエス様は知った上で、私たちの真ん中に立たれ、そして新しい命である聖霊を与えてくださったのです。イエス様の使命を果たすために。