皆様は創世記に出てくる人物の中で、誰が心に思い浮かぶでしょうか。イサクについてあまり創世記に書かれていませんが、この人物から学ぶことが多くあることを発見していきましょう。
本日の創世記26章の冒頭で、神がイサクと共にいて、祝福の約束を語りました。イサクはその地で神の祝福を受けて富み栄えましたが、滞在先のペリシテ人はイサクを妬んだのです。ペリシテ人はイサクの父が掘らせた井戸をことごとく土で埋めて、うさを晴らしました。またペリシテ人の王もイサクに、この地から出るように頼みました。イサクは戦争や争いをしないで、その地を立ち去りました。その後も井戸を掘るごとに争いが起こりましたが、イサクは争わずに立ち去ったのです。
イサクはベエル・シェバに上り、その地で主は彼に現れたのです。イサクは神の言葉に感謝して祭壇を築き、主の名を呼んで礼拝しました。そしてそこに滞在することを決めたのです。この地ベエル・シェバは後にイスラエル人にとっては聖地となりとても重要な場所になりました。

このイサクは大変忍耐強く、また柔和な人です。その柔和で思い出される聖書箇所は、マタイによる福音書5章5節の言葉で「柔和な人々は幸いである。その人たちは地を受け継ぐ」です。人は争い、それに勝った方が地を受け継ぐと思いがちです。まさに今のロシアがこの考えです。ロシアはウクライナと争い、それに勝利して地を受け継ごうとしているのです。しかしイエス様は人と争うのではなく、柔和であれと言われるのです。まさにイサクは、このことを実践して広い地を受け継ぐことができたのです。
我々もこのイサクの姿勢に習うことが必要なのです。争うのではなく、イサクに習う行動を取るべきです。そのことを心がけている時に、神様は我々に祝福の言葉をくださるのです。そして我々はその神様の言葉に感謝して、新たなる行動を起こし、主は豊かな祝福を与えてくださるのです。