本日の出エジプト記は、シラフとプアという助産婦が出てきます。人口が増え続けているイスラエル人を恐れたエジプトの新しい王が、イスラエル人の男子の数を減らして、女子にエジプト人の子どもを生ませ、イスラエル民族を抹殺する計画をしたのです。

ファラオは、この2人の助産婦に、生まれた子どもが男であれば、すべてを殺し、女であれば生かしておくように命じました。しかし二人は自分の危険も顧みずに、生まれてきた男の赤ちゃんを生かしました。そのことを王が知り、二人は王に尋問されたのです。二人は機転を利かして、「ヘブライ人の女はエジプト人の女性とは違います。彼女たちは丈夫で、助産婦が行く前に産んでしまうのです。」と答えました。

ここでの重要なポイントは、この助産婦は、時の権威ではなく、神への畏敬の念に基づき、人間の命を守り育み助けることを実現したのです。その結果として神の祝福を受けたのです。素晴らしい女性たちでありました。どうしたらこのような行動を起こすことができるのでしょうか。

今日のこの箇所が、現代の助産のアイデンティティーの象徴として、シラフとプアは、国際会議の冒頭や式典に出てくるようです。

バプテスト教会は信仰的に政教分離を重んじております。私は、牧師就任式の時の資料に、このように記載しました。「私たちは信仰による良心の自由、および政教分離の原則を重んじます。教会は国家に対して絶えず目を注ぎ、その為政が正しく行われるために祈り、神のみ旨に反しない限り、これに従います。しかし私たちは、過去の反省に立ち、為政者を見張り、平和を作り出す役目を負うのです。」と。つまり今日の聖書箇所を見る時に、エジプトの王ファラオが神のみ旨に反したので、二人は従わなかったのです。

参議院選挙が近づいております。私たちは候補者を吟味する目を与えられるように神に祈り、ふさわしい人を選ぶことができますように求めましょう。