この若松バプテスト教会は、日本バプテスト連盟に属しておりますが、連盟の諸教会は各個教会主義の立場を取っています。それはバプテスト連盟の理事会が、各教会に通知して、それに諸教会が従うとのスタンスを取っていません。しかしローマ・カトリックや多くの教派では、上部機関がそれぞれの教会に通知して諸教会がそれに従っております。その一方バプテスト連盟の諸教会の危険性は、各個教会主義なので孤立しすぎると、単立教会と同じようになり得るのです。だから諸教会とのつながりが大切なのです。
バプテスト教会はその出発時から、つまり17世紀のイギリスの時代から、教会同士のつながりを大切にしてきました。私の参加している東京説教塾には単立教会から多くの牧師が参加しています。それは単立の教会には色々な課題があるためです。1つ目は単立教会なので独自の歩みができてしまうので、牧師の力が強い場合は、まるでカルト教会のようになり、信徒が牧師の言うことに従うことが信仰になる危険性が大きいからです。また2つ目は教会員が自分の教会こそ教会と思うことで、自分たちの信仰を相対化することができず、外側から自分たちの教会と信仰を見ることができなくなるからです。そのような課題があるので、単立教会の牧師たちは、自らの説教の学びを通して、自分を見つめ直し、教会をふりかえるためにも学んでいるのです。
今日はフィリピ教会が、貧しさの中にあってもパウロの伝道に対する協力を惜しまずに行いました。それはパウロの働きでフィリピ教会が生まれたからでもあります。そのパウロの働きを、フィリピ教会は自分ごととして捉え、今度はパウロの働きに捧げ物を通して参与したのです。我々も主イエスの十字架と復活で罪赦され、新しい命が与えられたものです。イエス様に与えられた者として、若松バプテスト教会もこのフィリピ教会に倣いましょう。