若松にバプテスト教会の宣教が始められたのは、鶴原五郎氏の「若松に教会を」とのヴィジョンが神様から与えられたからです。それが下関の教会に認められ、鶴原氏の自宅が教会として用いられ、そこに後藤六雄氏が派遣されて1890年に教会が設立されたのです。

この1年で私たちは児玉亮さん、黒坪正之さんの妻幸子さん、そして長年礼拝に集われていた大上豊さんと、その妻早苗さんを天に送りました。早苗さんのご両親は戦前からの教会員です。

本日の1章前の11章では多くの信仰者の名前が登場します。アベル、エノク、ノア、アブラハムなど。これらの人々が完璧ではありませんが、聖書はその方々の信仰を称賛しております。しかし、その方々の人生が順調だったわけでもありません。どちらかというと苦しみや葛藤が多かったと聖書は語ります。

多くの召天者の皆様のお写真を見ながら『わたしたちも…おびただしい証人の群れに囲まれている』ことを感じます。そして私たちには『信仰の創始者また完成者であるイエス』さまがおられます。神様は一人一人の人生を覚えておられ、また私たちには「目指すゴール」があり、そのゴールがイエス様なのです。生涯を通して、イエス様に似るようにと人として成長させていただくのです。

一人一人に「走るべき道のり」があり、その道のりは人によって違います。でも、その人に合ったふさわしい道のりが神様から与えられています。また「応援してくれる人たち」がいます。それは先に召された信仰の先輩たちが雲のように私たちを取り巻いていることもそうです。また励まし合う仲間がいることは本当に素晴らしいことです。

わたしたちはイエス様がいつも共にいてくださることを忘れずに力をいただきましょう。そして、イエス様から目を離さないで、私たちに与えられている人生のレースを忍耐をもって最後まで、共にイエスさまから信仰を頂き走り抜きましょう。