アドベント第3週に入りました。そして昨日は園児たちによるページェントがありました。子どもたちがクリスマス劇を演じながらクリスマスのストーリーを体験し、そのことがいつの日にかイエス様へと、教会へと導かれる日が来ることを、私はいつも祈りながら見させていただきます。

この時期に演奏されるメサイヤを作曲したヘンデルは、曲のスタートを旧約聖書から始めています。前の教会でお世話になりました、故藤沼昭彦氏は、長年武蔵野音大で教鞭をとられた方です。さらにバプテスト連盟や他派の教会でも教会音楽を指導され、また賛美の奉仕をされました。その藤沼先生がいつも言われていたことは、ヘンデルは聖書の言葉に忠実にこだわり、そのためにメサイヤは全編、聖書のことばによって作成されたということです。ヘンデルは主日礼拝を欠かすことなく、また聖書を愛読していた信仰が、このメサイヤを書かせたのです。

クリスマスの預言は旧約聖書を通して色々とされていました。普通に考えますと、神が人として生まれるならば、王家とか貴族階級に誕生させると思います。新しいユダヤ人の王を探しに来た東方の博士たちも、そのような思いで、ヘロデ王に謁見したのです。その時ヘロデ王が律法学者たちに調べさせて、このミカ書5章1章に新しい王(メシア)の誕生が預言されていることが分かりました。「ユダの地、ベツレヘムよ、お前はユダの指導者たちの中で、決していちばん小さいものではない。お前から指導者が現れ、わたしの民イスラエルの牧者となるからである」(マタイによる福音書2章6節)と。

この救い主がベツレヘムに生まれるとミカ書が預言しているので価値のある預言書だと言われています。幼子イエス様がベツレヘムで生まれたことは決して偶然ではなく、旧約聖書から預言された神のご計画だったのです。そのためにはローマ皇帝でさえ神様は用いられたのです。