イエス様は40日間、聖霊によって荒れ野の中を引き回され、悪魔の誘惑を受けられました。悪魔はイエス様を神の子と知りつつ、その道から引きずり降ろし、そしてこの人類救済計画を破壊してしまおうとしたのです。

イエス様はその間、何も食べなかったので、40日の期間が終わると空腹を覚えられました。悪魔の最初の誘惑は、「神の子なら、この石にパンになるように命じたらどうだ」でした。「お前は神に導かれながら、なぜ食べることに苦労をしているのか」と悪魔が問うのです。「衣食住足りてこそ信仰が保てるだろう。お前は足りてないのではないか」と。イエス様はそれに対して『人はパンだけで生きるものではない』と拒否しました。イエス様はどんな時でも、パンに導かれるのではなく、神の言葉によって導かれるのだと悪魔の誘惑を突っぱねたのです。

第二の誘惑は、悪魔はイエス様に、「お前は何も持っていない」と責めました。「そんなお前が救い主になれるはずがない」と。この誘惑は神の子の権威を悪魔がわがものにして、自分への礼拝を要求しています。悪魔はここで自らを神とし、神の子イエスに自分を礼拝させよとしたのです。ここに人をだます悪魔の真の姿があります。悪魔は人に対して神を礼拝せずに、離そうとすることが目的なのです。

最後に悪魔は、「神はあなたのために天使たちに命じて、あなたをしっかり守らせる」と書いてあると聖書のことばを用いて、イエスに対して、神の子メシアとしての力を奇跡的に行って自分が神の子だとを示しなさいと誘ったのです。

イエス様はみ言葉を人々のために用いられて悪魔の誘惑を退け、神に従いました。イエス様はみ言葉を通して神に従い、悪魔はみ言葉によって人を騙したのです。悪魔は人を神から離れさせ、神を礼拝させないように仕組むのです。我々はイエス様の十字架への道を見続け、神の言葉によって勇気づけられ、希望を見続けましょう。