本日はキリスト教会の誕生日であるペンテコステを覚える礼拝です。およそ2000年前にキリスト教会は誕生しました。ではキリスト教会が生まれるためには一体何が必要だったでしょうか。まずはイエス様の約束がありました。それは使徒言行録の1章4~5節に書かれており、弟子たちに「エルサレムを離れず、前にわたしから聞いた、父の約束されたものを待ちなさい。ヨハネは水で洗礼(バプテスマ)を授けたが、あなたがたは間もなく聖霊による洗礼(バプテスマ)を授けられるからである」と約束されていたのです。つまりイエス様は弟子たちに、今いるエルサレムを離れるなと。そして神様の約束を待てと言われたのです。それが聖霊によるバプテスマです。

それが使徒言行録の2章の冒頭で実現しました。イエス様の勧めに従ってエルサレムから離れずに祈りつつ、約束を待っていた人々に聖霊が降り注がれたのです。隠れるように生活して弟子たちは、その聖霊の導きを受けて、人々の前で大胆にイエス様のことを語りだしました。そのようにしてキリスト教会はスタートしたのです。

ペトロたちがイエス様のことを語り、聞く人々がどうしたら良いのかと自分自身に問いました。しかし自分たちでは分からないので、人々はそれをペトロたちに問うたのです。つまり教会はイエス様の言葉を通して、人に問いかけ、人々の問いに答えるところなのです。ペトロは人々に悔い改めなさいと言いました。悔い改めはわかりにくいですが、その具体的な行動のスタートとして、イエス・キリストを信じて、その名によるバプテスマを受けるようにと勧めたのです。その時に神様からの賜物として聖霊を受けると語りました。これはペトロたちが受けた聖霊と同じなのです。

まさに神の霊である聖霊の働きとは人を変え、教会を生み出し、教会を形成する働きを導く力の源なのです。わたしたちも聖霊に導かれましょう。