本日の聖書箇所は旧約聖書の創世記にでてきますアブラハムのストーリーが背景にあります。先日NHKのBSの番組でイスラエルの地形や自然を題材にした番組を見ました。その中で死海とロトの妻の柱、また聖書の言葉とそれらに関係するいくつかの地名が出てきたので大変おもしろかったです。そのロトの妻の柱の地域は、現在年間降水量が少なく、一旦雨が降ると、そんなに雨が多くなくても、鉄砲水のようになることを知りました。聖書によりますとアブラハムの時代は、その地域は肥沃で、多くの人々が住んでいました。アブラハムと甥のロトとはまるで親子のように家畜を伴って移動を重ねてきましたが、家畜や使用人が増えてきたので、争いが起こるようになりました。ですからアブラハムはロトに、この地域で別れましょうと持ちかけ、移動先の選択をロトに与えて、自分は反対方向に移動していきました。ロトが選んだ地域がその後、神様に滅ぼされてしまうソドムとゴモラ方面でした。

その頃はまだ、アブラハムには妻サラによる子供がいませんでした。ある時、それは創世記18章の出来事ですが、アブラハムのもとに主の使いが現れました。3人の旅人として主はアブラハムを訪ねたのです。アブラハムはその3人を、主の使いと知らずに大変丁寧に迎え、もてなしました。乾燥地域では貴重な水を与え、足を洗い休ませ、食事を振る舞ったのです。3人はアブラハムにもてなされパンや子牛などを頂きました。アブラハムも給仕役として3人に仕えました。ここで言いたいことは旅人をもてなすことは、アブラハムのように知らずに神の使いをもてなすようにとの思いが込められていることです。

神様はわたしたちのために、隣人としていのちを捧げてくださいました。私達もこの世界では旅人かもしれません。わたしたちも我々を頼ってくれる方々を助けることができますように神様に導かれましょう。