復活信仰はキリスト教信仰の根幹に関わる内容です。復活物語はキリストが死んでから数十年後に付け足された伝説に過ぎないと主張する人々がいます。しかし、キリストの十字架刑のわずか2か月後から使徒たちはユダヤ人たちにキリストが復活したと宣教し、迫害されたという事実は否定できないのです。その後はローマ帝国からも迫害され、多くの弟子たちが殉教の死を遂げたという歴史的事実があります。ユダヤ教徒はキリストは死んで復活しなかったと主張します。イスラム教徒はイエスは死んだのではなく、息を吹き返して蘇生したので、復活ではないと主張します。しかし、死んでもいない、復活もしていない人物のために、命がけでキリストが復活したなどと嘘をつき、命がけで宣教したと信じることの方が私には無理があると思います。

かつては無神論者だったウォーレン・ウォレス氏。全米屈指の科学犯罪捜査官でもあった彼は、聖書に登場する筆者たちが事実を書いたのか、虚偽を書いたのかを検証し、それが偽りのない証言だったという結論に至ります。そして、彼自身がキリストを信じる者になります。復活はどんなに信じられない出来事でも、歴史的な事実を繋ぎ合わせても、科学的な検証をしても、実際に起きた出来事だったと確信できる証拠は存在するのです。

復活は、人類が苦しみだけの人生で終わるのではないことの保証であり、希望です。どんなに人々から呪われ、悲惨な目に合いながらこの世での生涯を終えたとしても、神はその人物にその後に正当な権利の回復と正義の冠を授けることができるということ。死がすべてを破壊するのではなく、復活は死と呪いを克服した死後の世界が存在する希望につながります。イエス・キリストの十字架による罪のあがないと、復活の希望があるので、私たちはどんな時にも、信仰と希望と愛を失わずに生きることができるのです。