このヨハネによる福音書1章から、イエス様がこの世界の創造のわざに関わっていたことが示唆されます。そして14節で、はっきりと世界の創造に携わり、この言(ことば)が肉となってとあるようにイエス・キリストとして生まれたのです。それならば、この世界はイエス様によってできた世界です。しかしこの世界は主イエスを知らず、旧約聖書で神の民と言われたイスラエルの民はそれを受け入れなかったのです。

12節を見ますと「しかし、言は、自分を受け入れた人、その名を信じる人々には神の子となる資格を与えた」とあります。その資格は神からの愛と恵のゆえです。それが信仰の力を生むのです。しかしイスラエルの人々は神の子となるためには血筋が必要だと考えていました。しかし新約聖書では、そうではない、血筋ではないと言います。

では何によって神の子になるのでしょうか。それは神からその資格を与えられた人でなければいけないのです。つまりクリスマスに生まれたイエス様が救い主だと受け入れた人が、神の子になれるのです。また受け入れるとはどういうことなのでしょうか。それは「その名を信じること」だと言っています。イエス様を信じた人々に神様は神の子となる力を与えてくださるのです。このことを有名なヨハネによる福音書3章16節が語っております。「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。」その永遠の命を神がイエス様によって与えられ、それが神の子になることだと語るのです。

そのイエス様の誕生こそがクリスマスです。神の創造はこの世界に調和と秩序の元に作られましたが、それを破壊へと向かわせたのが罪でした。そしてこの世界を破滅させる罪に対して否と唱え、そしてその罪を贖ったのが主イエスの十字架なのです。イエス様の誕生を心よりお祝いいたしましょう。