2024年最初の礼拝です。今年もわたしたちは神様に導かれながら、この一年を過ごすことができますように。共に神様のみ言葉に導かれましょう。また震災を受けた北陸地域の方々の慰めと支え、回復を覚えて祈っていきましょう。
イエス様の家族はヘロデ王から命を狙われてエジプトへ逃れました。それはヤコブの時代に、イスラエルの民がヨセフに導かれてエジプトに渡ったことを追体験されたのです。イエス様がこの世界に生まれた時は本当に危険な状況であり、幼子の時も命を狙われていたのです。そのことを承知の上で神様はわたしたちのためにイエス様を与えてくださったのです。
エジプトからの帰国後、イエス様の家族はあえて田舎のガリラヤ地方の小さな村ナザレの住人となり、人々のイメージの良くないナザレ人と呼ばれるようになりました。ナタナエルから「ナザレから何の良いものが出るだろう」と言われる地でした。
イエス様がそのような境遇で育ち成長された理由は、わたしたちの模範のためです。人は育ちや経歴を気にし、誇ろうとする時があります。例えば出身がどこだとか、どの大学卒だとか、職業は何なのかと。しかしイエスさまはナザレ人と蔑視され貧しかったのです。その地でイエスさまは育ち、名声から程遠い生活をされました。さらにナザレの地でも迫害され命も危なかった時がありました。
私たちは、このイエス様の謙遜の姿に習いたいのです。イエス様は私たちの救いのために、あえてナザレ人と呼ばれることを良しされて、さらには十字架に至るまでの道を歩んでくださったのです。ヘブライ人への手紙13章で「だから、わたしたちは、イエスが受けられた辱めを担い、宿営の外に出て、そのみもとに赴こうではありませんか」とあります。私たちはこのイエス様の犠牲と愛に応えていき、周りの方々にイエス様のことばを、福音を、十字架を、復活されたことを今年も伝えていきましょう。