本日までが日本バプテスト連盟の協力伝道週間です。バプテスト連盟では、それぞれの教会が自主独立であることを大切にする各個教会主義に立っています。これは教会間に上下関係がないことを示し、また連盟事務所や他の機関が連盟の諸教会の上に立つということではありません。それぞれの教会が自主独立を守りながらも、バプテストの教会は、その歴史の早い段階から地方連合を結成するなど教会協力関係を大切にしてきました。

本日は教会同士の協力を覚えて、このローマ人への手紙15章より選びました。この聖書箇所はパウロの二つの宣教旅行が関係しています。一つはイスパニアと書かれているスペインへの宣教旅行とエルサレムへの旅のことです。その中でもパウロの大きな宣教の目的地はスペインですが、パウロはまずエルサレムへ行くことを目的としています。そのためにパウロは、エルサレムの聖なる者の教会に持っていく献金を集めて、それを支える働きを果たしたいと願っていたのです。それを終えてから、パウロはスペインへの伝道の旅を計画していました。そしてローマのクリスチャンたちにも、その途中で立ち寄りたいと望んでいたのです。そのためにこの計画をローマの教会の人々に伝えようとしていたのです。パウロはこのようにローマ帝国中の諸教会に目を光らせていました。そして教会と教会を結びつけ、お互いに協力できるように祈りつつ神様に導かれていたのです。

わたしたちの日本バプテスト連盟においても、協力できることを行い、一つの教会ではできない大きなビジョンのために献金しあい、また支え合うことが必要なのです。そして現在、色々な意味において日本バプテスト連盟は岐路に立たされています。必要を満たしてくださる主に共に祈りつつ、今後の日本バプテスト連盟の働きのためにも祈り捧げましょう。また北九州地方連合の働きにも同様にお願いします。