イエス様と弟子たちとの最後の晩餐の後、イエス様は自分の命が残り少ないことを弟子たちに話され、弟子たちは動揺しました。その姿を見てイエス様は「心を騒がせるな。神を信じなさい。そして、わたしをも信じなさい」と勧めたのです。わたしたちは何かがあると心を騒がせます。その時に求められることは、神への信仰、イエス様への信仰なのです。私は心配性なところがあり先回りして思い悩むことがあります。どうしたら良いのかと本当に心が揺るがされます。私はその時とにかく祈り、その中で自分の心配ごとを神様に吐露し打ち明けます。そして助けを求めるのです。

今年の聖句は、この1節の聖書箇所が選ばれました。この主題を推薦してくださった方は、ここより心を一つにするということを読み取られました。つまり教会には色々な不安要素がありますし、もちろん私たちそれぞれの人生にも悩みがあります。その時に神を信じ、イエス様を信じる。そのことにより心を騒がせない。つまり平安を得なさいということです。イエス様はいつも弟子たちと出会う時、シャロームと言われました。この言葉は平和よあれとか、平安よあれという意味です。つまり恐れるな、心を騒がせるなとの言葉です。そして今年のこのみ言葉を推薦してくれた方は、その信仰心によって心を一つにする教会の姿を見られたと私は考えました。

日本に住んでいると、いつの間にか神のもとに至る道がいくつもあるように思いがちです。しかしここでイエス様が宣言していることは、神に至る道はイエス様だと言うことです。しかし神様に至る道はイエス様しかないとストレートに言い難い日本社会に我々は住んでいます。わたしたちはどうしたら、イエス様こそ唯一、神に至る道だと人々に示せるでしょうか。それはイエス様をうわべではなく、深くイエス様を知ることによるのかなと思います。共にこの一年イエス様のことを探求しましょう。