口語訳聖書では、わらべサムエルとあり、新共同訳では少年サムエルとして登場する箇所です。そのサムエルが初めて神に呼ばれた時の様子がここです。ところで皆様は神様からの声を聞いたことがありますか。あるならば神様はどのように皆さんに語られましたか。
この少年サムエルは神様にどのように語られたのでしょうか。私は最初、口語訳聖書でここを読み、サムエルは幼稚園の年長さんぐらいだと思っていましたが、新共同訳では少年サムエルだと書かれているので、サムエルが12歳頃かなと思えました。ある注解書では、この時のサムエルとイエス様がエルサレム詣でをして親と離れ、律法学者等と話し合っていた年齢を重ねて12歳ぐらいではないかと書かれていました。
サムエルは幕屋の神の箱の番をしていました。神様はそのサムエルに直接語りかけました。サムエルは「ここにおります。」と答えました。それをエリが語りかけたと思い、エリのもとに行きました。しかしエリは「わたしは呼んでいない。」と言うとサムエルは帰りました。そのようなことが3度あって、やっとエリは神がサムエルを呼ばれているのだと気がついたのです。エリはサムエルに「戻って寝なさい。もしまた呼びかけられたら、『主よ、お話しください。僕は聞いております』と言いなさい。」と語りました。そしてサムエルは戻って元の場所に寝たのです。そして神はもう一度サムエルを呼びました。サムエルはエリが言ったように「どうぞお話しください。僕は聞いております。」と神に答えたのです。
よくクリスチャンの祈りは、このエリが教えた祈りだと言われます。それが、「しもべは聞きます。お話ください」だと。それに対して日本人が神社での祈りは、「私は語ります、かなえてください」です。もしかするとクリスチャンでも、「わたしは語ります。神様お聞きください」になっているかもしれません。ぜひ自己吟味してみてください。