人を励ますのはなかなか大変です。自分が良かれと思って声をかけたのに、逆にその人を落ち込ませてしまうこともあります。どのように人を励ますことができるのかについて一つヒントになるのが、イエス様が今ここにおられて、私の立場ならどうされるかと小さく祈ってから、その人に声をかけることが大事ではないかと思うのです。祈りは人知を超えた神様の働きがあるので人の励ましにも必要なことです。

パウロはローマの教会を訪ねて、そこにいる教会の方々と会いたいと思っていました。そして共に喜び合いたかったのです。11節には「あなたがたにぜひ会いたいのは、“霊”の賜物をいくらかでも分け与えて、力になりたいからです」とあります。パウロの第一の目的は、ローマの教会の方々を勇気づけることでした。自分が力づけられたいのではなく、誰かを励ますことにあったのです。

しかしそのような思いにもかかわらず、パウロはローマに行くことができませんでした。しかし最後の最後にやっとローマに行くことができたのです。神様は実に不思議な方法でパウロをローマに送りました。それがローマに護送されることだったのです。そのために神様はパウロがローマ市民権を持っていることを利用し、護衛付きでローマに行かせたのです。本当に神様は何でも用いられるのですね。

若松教会では長期欠席者の方々や、お世話になった方々、何か課題のある方々に寄せ書きを送っています。その手紙は受け取った方々にとって励ましになっています。また週報や、その他の教会の資料を送っています。このことを通して受け取られた方々が教会と繋がっっていることを感じるのです。単に教会からのお知らせにとどまらず、その封書を通して励ましを送っているのです。わたしたち以上に、その方々は週報を読まれているのです。これからもお互いに励まし合いましょう。