教会に集ったり、クリスチャンだということで、私達は色々な出会いや再会を経験します。また祈りを通して人々との出会いが導かれることもあります。

本日の聖書箇所はパウロの第二次伝道旅行についてです。第一次伝道旅行の時はパウロはバルナバと一緒に行動しました。しかし第二次では彼は別の行動を取ったのです。パウロはシラスを伴って、最初にデルベを訪れました。(このデルベは第一次伝道旅行では最後の訪問地でした。)そして次の訪問地リストラに行きます。そのリストラでパウロの一行に、信者のユダヤ女性の子で、ギリシア人を父親に持つテモテが合流しました。彼はパウロの第一次伝道旅行で導かれた人で、後のパウロにとって、最も重要な仲間の一人になります。

テモテの母親はユダヤ人、父親はギリシア人でした。そのためにテモテはユダヤ教では結婚外の子とみなされました。ですからテモテはユダヤ人の男子が八日目に受ける割礼を受けていなかったのです。このテモテ青年の母は、自分の結婚をよく思わないユダヤ人社会の中にあって白い目で見られていたでしょう。テモテの母や祖母が、他のユダヤ人の嫌うイエス様を信じることができたのは、そのような彼女たちの人生の苦労からも想像できるのです。

パウロはその地域のユダヤ人たちに対して、テモテをユダヤ人にしようとしたのです。「わたしは、だれに対しても自由な者ですが、すべての人の奴隷になりました。できるだけ多くの人を得るためです。ユダヤ人に対しては、ユダヤ人のようになりました。ユダヤ人を得るためです。」コリントの信徒への手紙一9章19-20a節

出会いや再会には神様の隠された意味があります。わたしたちも神様によって多くの出会いが与えられますが、その方々と共に伝道したり、あるいはその方にイエス様の福音を伝えることができるようにと導かれているのです。主にある交わりに感謝しましょう。