宣教師の方々は慣れない土地で苦労を重ねながら外国で伝道しております。私が米国の神学校時代にお会いした元南米の宣教師はお連れ合いを交通事故で亡くされたと聞きました。また以前ここで紹介させていただいた、戦前の若松バプテスト教会で、宣教師ご夫妻を交えた集合写真がありましたが、その宣教師は日本でスペイン風邪に罹患し母国で治療を受けましたが命を落とされました。
宣教師たちはロボットのように命じられれば、はいはいと海外に行くわけではありません。その決意に至るまでは、このヨナのような色々な葛藤や導きがあるわけです。その思いは神様による人々との出会いや、み言葉の方向修正によって、かつての敵のようであった人々に対してでも、キリストの愛をもって福音を伝えるように導かれるのです。
このヨナ書から海外宣教に関する葛藤を分かち合っていきます。紀元前8世紀に、今のイスラエル地方に預言者ヨナはいました。列王紀下14章25節の預言者だと思われます。神様は、そのヨナに当時イスラエルを脅かすアッシリアの町ニネベに行って、主のみ言葉を伝えなさいと言われました。外国に行って神の言葉を伝えるわけですから現代の宣教師と同じ立場です。しかも神様はヨナに対して敵のような人々に神の言葉を伝えなさいと言われたのです。ヨナは神の言葉に反して、逆の方向へと行こうとしました。それはヨナは神の意向よりも自分の気持ちを優先させたからです。
全国女性連合が世界に広がる伝道のわざをサポートする働きは本当に尊いと思います。わたしも神学生時代、宣教師になりたいと思い、神学校にあった世界宣教センターを何度か訪れたことがあります。なぜならば、わたしは多くの宣教師たちの働きを聞き、その活動に感動していたからです。それは米国南部バプテストの宣教師の話しだけではなく、北部バプテストの宣教師の働きも聞いていたからです。