みなさまはいつ祈りますか。どんな時に祈りますか。私の傾向としては、困った時、苦しい時に祈ります。するべきことがたくさんあり、何から手につければ良いのかわからなくて混乱するときなど、神様に祈り、心を静めていただきます。
私は祈ることは神様との対話だと思っています。祈りを通して神様に自分の思いを伝え、神様からアドバイスを頂くのです。しかしその対話は人と人とは違います。私は心の中で、神様に普通の会話と同じように言葉を伝えます。時には悔しいとか、何故なんだとか、怒りの気持ちとか、嬉しさの感情だけを伝えることもあります。そしてその祈りに対して、神様はほとんどの場合、言葉として伝えるのではなく、むしろ祈るものの心に安心感をくださるのです。もちろん祈った後に、聖書の言葉が与えられたり讃美歌の歌詞で、神の言葉が与えられることもあります。
さらに祈りは、まるで幼子がその両親に伝えるように、心の思いを伝える手段です。人は祈りを通して神様に自分の思いや言葉を伝え、神様はそれを確実に聞いてくださるので、わたしたちの親のようです。イエス様も祈る時「アバ」(おとうちゃん)と始めています。自分が誰にも告げることができない思いを、祈りを通して神に伝えると、神様は私の思いを聞き、導いてくださるのでカウンセラーのようです。そして、そのカウンセラーとはいつどんな時でも祈りを通して尋ねられるので安心できるのです。
祈りは呼吸にも例えられます。それは呼吸をしないような苦しい時に、呼吸をすると、その苦しみから逃れられるからです。祈りという一呼吸がで安心へと導かれるのです。まさに祈りは人生に、そして信仰生活になくてはならないものであり、神様を自覚できる、とても大切な行いです。その大切な祈りを個人でも、教会の祈祷会でも実行させていただきましょう。神への祈りはまさに人生の指針となるでしょう。