本日与えられた聖書のみ言葉は、旧約聖書のホセア書です。ここでは預言者ホセアを通して神の愛が語られている有名な箇所です。元々北イスラエル王国の人々も、真の神が出エジプト後、荒れ野を導き、また大地に雨を降らせ、日々の人々の生活を支えてくださることを信じて礼拝していました。しかし周辺諸国から導入されてしまった、バアルの神々を同時に拝むようになって、バアルこそ大地を潤し豊作を約束してくれるのではないかと祈るように信仰が変わってしまいました。最終的には北イスラエル王国の礼拝は、まことの神とバアル両方を並べて礼拝するようになってしまったのです。

つまりモーセと共に神の民を導いた経験が忘れ去られ、聖書の神もバアルも両方の神を礼拝する宗教混交になったのです。つまり誰こそが真の神であり、誰に祈ればよいのか分からなくなっていました。そうなると聖書の朗読や祈りは消え、バアルの神に支配されてしまいました。そして北イスラエル王国は、この後アッシリア帝国に滅ぼされてしまうのです。そのような北イスラエル王国が滅亡へ向かう時代、ホセアは神様からの召命を与えられ遣わされたのです。

ホセア書は愛の書簡と言われ、夫婦の愛を示し、ここ11章では親子の愛に例えて、イスラエルに対する神の愛を伝えています。神はイスラエルを育て、エジプトの奴隷であった時に導き出されました。神はイスラエルのことを「私が愛し、私が呼び出し、私が歩くことを教え、私がいやした」と言います。にもかかわらず「わたしが彼らを呼び出したのに、彼らはわたしから去って行き、バアルに犠牲をささげ、偶像に香をたいた」(11章2節)のでした。そのようなイスラエルに対して、神は厳しい裁きを下されるのです。ホセアはイスラエルの背信に対して厳しい裁きを預言し、そこから逃れることができない罪の重さを指摘します。しかし、そこにこそ深い神の愛が秘められていたのです。